せどりは儲からない?
海外あきんど塾の塾長として、今や様々な雑誌から取材を受ける多田優之さん。
アフィリエイトなどのネットビジネスで稼いで会社を辞めたいと思うのですが稼げません。
最後に出会ったのが海外せどり。
いわゆる「小資本輸入ビジネス」ですね。
海外ではありふれている安い商品でも、日本では知名度が低くて流通していない商品があります。
また日本でも人気が高い商品なのに、なぜか日本であまり流通していない商品もあります。
そう言う商品をイーベイなどの海外サイトで買い付けて、ヤフオクやマーケットプレイスなどで売れば儲かる。
いわゆる「イーベイとヤフオクを使ったせどり」というヤツですね。
多田さんは会社を辞めたい一心で、この輸入ビジネスに没頭します。
しかしそれでもやはり結果が出ませんでした。
最初の一年間は、ムダなことばかりやっていた、と多田さんは振り返ります。
というのも作業のわりに、儲からなかったんです。
商品を仕入れても高く売れるとは限らず、売れてもその後の作業が大変で、サラリーマンが副業でやるには睡眠を削る必要があったんです。
個人で独立するにはシステム化が必須
多田さんが出会った海外せどり。
しかしなかなか大きな利益にはなりません。
売れそうな商品をイーベイで仕入れて、商品画像をデジカメで撮影して、ヤフオクに出品して落札を待つ。
落札者が決まればヤフーメールでやりとりをして、入金を確認したら徹夜で梱包して翌日発送する。
学生の小遣い稼ぎ程度にはなりますが、会社を辞めて家族を養うには足りません。
じゃあ会社を辞めれば稼げるのか?多田さんはそこで考え込んでしまいます。
「これって家族を養えるほど儲けられるようになるんだろうか?」そりゃそうです。
存続している会社というのは「仕入れ・お客さん探し・販売・納品・決済」といった作業を専門の担当者や部署をつくって効率よくやっているわけです。
存続している会社というのは、お客さんもつかんでいますし、売れる商品も持っています。
と言うのもそう言うモノがなければ、売り上げが上がらず倒産するわけですから。
それを起業の知識も経験もろくにない個人が、最初から最後まで一人で全部やらなければならないわけですから大変です。
独立してビジネスとして成り立たせるためには、
- 売れる商品
- 買ってくれるお得意さん
- 商品を仕入れて届ける仕組み
多田さんはそれでも諦めず、個人でも稼げる輸入ビジネスの方法を追い求めたと言います。