英語が話せない、海外旅行も行ったことがない
英語が話せない、海外旅行も行ったことがない。
そんな状態から輸入ビジネスを始められた方がいます。
「海外あきんど」を名乗る多田優之さんです。
多田さんは普通の会社員でしたが、あまりよい職場ではなく、ずっと転職を考えていました。
ところが転職しようにも、有利な資格があるわけで無し、そう簡単に良い転職先を見つけられはしませんでした。
そこで2007年にネットビジネスに関心を持ち、アフィリエイトや情報起業に挑戦。
でも成果が出ませんでした。
ほかに何か自分にあったビジネスがないかな、と、色々調べたりセミナーに出かけたり、新しいチャンレンジを繰り返していたそうですが、そこで出会ったのが「海外せどり」でした。
「せどり」というのは簡単に言うと、中古品の売買です。
ブックオフなどの中古ショップで二束三文の値段で売られている本を探してきて、それを欲しがっている人を見つけて高く売るというビジネスですね。
ネットビジネスでは、せどりが非常に人気になった時期があるんですが、それを海外の商品でやろうと思いついたわけですね。
せどりはブックオフがあったから流行った
せどりがなぜネットビジネスとして流行したのか。
それはブックオフという古書店が大規模にチェーン展開し、古本が安く簡単に手にはいるようになったからです。
ブックオフは「新古書店」と呼ばれる業態ですがが、それまでの古書店にあった古くさいイメージをほとんど払拭することに成功したんですね。
ブックオフの起業は1990年で、80年代のバブル景気が文字通りバブルと化した時期です。
今では、日本の失われた10年とか20年とか言われる時期ですが、90年代後半にもなると、土日でもスーパーがガラガラだったりして、本当にデフレって怖いんだなあと言う印象がありました。
このデフレを背景に急成長したのがブックオフで、古書店に革命を起こしたわけです。
古くてカビくさかった店内を明るく風通しを良くし、売れずに本を何年も並べてある状態をなくすために3ヶ月ごとに売価を見直して、100円で売って回転をあげる。
また中古品売買のネックになるのは、中古本の仕入れであったが、目利きを必要とせず、アルバイトでも買い取りできるように、本の種類や本の状態で値段を付ける方法を標準化する。
そういうシステマチックな部分を改善して、古書店をチェーン展開するという快挙を成し遂げたわけです。
このブックオフで100円や200円で売られていた本を買って、それをヤフオクやアマゾンのマーケットプレイスで1000円以上で売りさばく。
そう言う方法が一時期かなり流行って、「せどり」という言葉が定着したんです。
多田さんはそれを、海外の商品でやろうと思い立ったわけですね。