買い手を見つけてから仕入れる
個人ビジネスでは、資本が少ないですから、在庫を持つのは大きなリスクになります。
在庫を抱えると、資金繰りが悪化してしまいますので、ビジネスが回らなくなってしまいます。
それを避けるために考え出されたのが「売ってから仕入れる」という方法です。
つまり買ってくれるお客さんを見つけてから、商品を仕入れてくるわけですね。
この方法はオークションサイトなどではなかなか難しいですが、それでもドロップシッピングなどではよく使われる方法です。
ドロップシッピングというのは、メーカーや卸売りの倉庫にある商品を、自分の好きな値段で売ってもよいというサービスです。
そうして売れたら配送先データを倉庫に送って、商品を出荷してもらう仕組みです。
注文受付 → 在庫確認 → 発送 → 納品 → 代金受領 → 代金支払いと言う風に手続きが進んで、仕入れ価格と送料・手数料を引かれた残りが自分の利益になります。
この場合、自分の所には一切在庫がないわけですから、売れない商品の在庫を抱えるというリスクはなくなります。
売ってから仕入れるというのは、海外のビジネスでは普通ですから、そう言うサービスを見つけて利用するというのも一つの手ですね。
海外から取り寄せる
売ってから仕入れる、で思い出しましたが、輸入ビタミン剤販売なんかも、このパターンですね。
90年代頃にビタミン剤のちょっとしたブームが起こりました。
アール・ミンデルという人の書いたビタミンバイブルという本が大ヒットして、丸元さんという方の書いた、栄養学の最新の成果を紹介した本も売れました。
その結果、オリーブオイルを使っている地方は心臓のトラブルの発生率が低いなどといった健康効果なども知られるようになりました。
当時、私も健康効果のあるという、エクストラ・バージン・オイルを探し回ったりしたんですが、なかなか見つかりませんでした。
しかし数年もするとスーパーでもエクストラ・バージン・オイルが何種類も並ぶようになったんですね。
ビタミン剤でも同じ様なことがあったんですが、色んな効果が明らかになっても、日本のスーパーにビタミン剤が並ぶと言うことにはなりませんでした。
というのもオリーブオイルの場合はただの食品ですから、需要があるとわかるとすぐに店頭に並ぶようになりましたが、ビタミン剤は薬事法などの法律改正が必要だったんですね。
なので私もビタミン剤先進国のアメリカから、ビタミン剤を手に入れる方法はないかな、と考えていました。
そしたらとある健康雑誌の広告に、海外のビタミン剤が買えるという会社があったんです。