日本の常識は当てはまらないと思え
ビジネスでは、トラブルが付き物です。
だからトラブルで一々悩んでいても始りません。
たとえば納期遅れ、未着、破損、数量違い、こういうモノは当り前のように発生します。
そう言うことが起こっても問題ないように、しっかり準備しておくしかありません。
失敗するごとに補償だ訴訟だと言っていたら、いつまでたってもビジネスは進みませんし、それに貴重な時間をお金を取られたら、ビジネス自体続けられなくなってしまいます。
こう言うことは日本国内でのビジネスでも、度々起こりますが、輸入ビジネスの場合は、さらに色んな問題が起こり、トラブルが発生します。
何しろ海の向こうの人と取引きするわけですから、価値観自体がまず違います。
たとえば箱潰れやちょっとした擦り傷くらいは、あるのが当り前。
缶詰めの錆くらいは、無いとビックリされるくらいの話。
ところが日本の市場では、それは不良品として扱われてしまい、場合によっては、返品されることもあるわけです。
そうなると最初から「箱潰れアリ」「パッケージに擦り傷有り」と書いて売るしか無くなりますから、自分で思う値段では売れなくなります。
つまり海外の商品は安売り用として仕入れるしかないんですね。
輸入ミカンの雑な梱包
スーパーなどでは安売り用に100円でミカンの缶詰などを売っていたりします。
100円均一セールというヤツですが、けっこう大きな缶入りのミカンだとか黄桃などの缶詰めが100円で売られています。
日本で作ったら、そんな安い値段では作れませんから、基本的に全部海外からの輸入ですね。
私もスーパーで足かけ5年ほど働いていたので、そう言う商品を色々扱ってきました。
でもさすがに、安いだけあって梱包はかなり雑ですし、缶は錆ているうえ、缶の外に貼ってある紙もヨレヨレ。
こんな紙をよく缶詰めに貼り付けられたなと関心するくらい。
要するに、中身がちゃんとしていれば良いんでしょ?的な作りなんですね。
日本みたいに水がきれいで梱包が丁寧な国なんか、世界では異常だと思った方がイイ。
世界では、すすけた薄汚れた商品が、汚いヨレヨレの段ボールの箱に詰められて届くのが普通。
段ボール箱一つとっても、日本の段ボールはシャンとしていますが、海外から送られてくる商品を梱包する段ボールやボール紙は、一体何の材料で作ったんだろうと言うくらいヨレヨレでボソボソしています。
それでまた外側に必ず「fragile(フラジル)」と必ず書いてあったりして、私など最初は海外の有名メーカーの名前かと思いましたが、あれは「もろい・壊れやすい」と書いてあったんですね。